GD18勝1敗の私がやっていた、対策法まとめ②
こんばんは!
今日は、昨日に引き続き、GDの対策法について書いていきます!
特に、GDの流れや意識するべき思考法など、より実戦に近い形で書いていきます!
(昨日の記事を読んでいない方はそれも併せて読むことをオススメします)
GDの大まかな流れについて
前回の記事で、GDのテーマは3つあると書きました。
その3つの中でも、みなさんの多くが受けるであろう、日系大企業で頻繁に出題される
「抽象型」
のテーマに絞って書いていきます!
(ケース型、資料読み取り型も大まかな流れは一緒ですが、少し違います。この2つに関しては、需要がありそうだったら書いていきます!)
さて、基本的な流れとしては、
①時間配分をしっかりと決める
②テーマの定義づけを行う
③現状分析、ボトルネックの特定を行う
④出て来た課題に対し、適切なアイデアを出す
⑤出て来たアイデアを評価する
という流れになります。
一つずつ詳しく見ていきましょう。
①時間配分を決める
このフェーズを踏まないと、時間ギリギリになってしまったり、最悪の場合議論がまとまらないという事態に陥ってしまいます。
これは、前回の記事でも紹介したように、
「よろしくお願いします!!」→「まずは時間配分から決めませんか?」
のダブルコンボで決めちゃいましょう!
※このフェースであまり時間を使いすぎないように気をつけましょう。サクッと!
②テーマの定義づけを行う
私は、このフェーズが一番重要だと考えています。
ここでガチッと決まりさえすれば、だいたいその後は上手くいきます。
逆に、ここがふわっとしたままだと、議論はまとまりません。
それに、ここは経験者と未経験者で最も差がつくポイントです。
GDで与えられるテーマは、ふわっとしたものが多いです。
例:子供に一番教えるべきことは何か?(三菱UFJ信託)
例を見ても、かなりふわっとしていますよね?
定義づけとは、ふわっとしたテーマを掘り下げ、対象や目的を確定させることです。
ふわっとしたものを、キュッと絞ってあげてください。
とは言ってもわかりづらいので、上の例でやってみましょう。
「子供」と言っても、幼児〜中学生(高校生も?)と年齢の対象はかなり違います。
幼稚園児と高校生に教えることは絶対違いますよね?
なので、ここで子供=高校生、と決めてしまうことが、定義づけです。
(さらにふかぼって、大学入学を控えた高校生、とかでもいいかもしれません)
当たり前ですが、自分1人で勝手に決めないでください!
班員と相談して、班員全員が納得した上で確定させてください!
よく、定義づけに正当な理由はいりますか?、と質問を受けますが、私は
「テーマにもよるが、あったほうがもちろん良い!」といつも答えています。
今回のテーマは、「なんで高校生?」となるわけですが、ぶっちゃけ高校生だろうが小学生だろうがどうでもいいです。テーマによって、柔軟に対応してください!
(まぁ、我々子供いないし、数年前まで高校生だったから高校生が考えやすいよね!とか、今大学生になって、高校生の頃こう言うこと教わっとけば良かったなぁとか考えやすいよね!と言った理由づけはしても良いです。班員が納得します。)
これで終わりかというと、そうではありません。
他にも、色々な切り口からテーマを定義づけることができます。
例えば、
・女性or男性?
・教える人はだれ?(先生?親?)
などなど...
これを話し合って決めることで、
「大学入学を控えた女子高生に、親が一番教えるべきこと」
のように、抽象的だったテーマをガチッとさせることができます。
これの何が良いかというと、その後の議論において、班員全員が考えるべき方向性が固まるということです。
もし定義づけを行わないと(いきなりアイデア出しとか始めちゃうと)
「私は保育園生に〜」
「僕は男子大学生に〜」
と、班員のベクトルが揃わず、議論が発散してしまいます。
定義づけがいかに重要なフェーズか、理解していただけたでしょうか?
③現状分析、ボトルネックの特定を行う
ここまで来たらあとは簡単です。②で決めた対象について深掘っていきましょう。
・入学前の女子高生ってどんな感じだっけ?
・大学生になって、高校生の時に知っておけば良かった!と思うことある?
等、みんなで話し合いながら分析を行ってみましょう。
(今回はテーマの都合上、あまりこのフェーズは必要ないですね。いきなりアイデア出しのフェーズに入ってもいいかもしれません。)
④出て来た課題に対し、適切なアイデアを出す
③で出て来た課題等を元に、アイデアを出していきます。
ここで大事なのは、班員がアイデアを出しやすいように、「仕分け」をしてあげることです。
これは慣れと知識になってしまうのですが、ここで
教えるべきことを「スキル(英語とか)」と「マインド(考え方)」の2つに分けて考えない?と一言言うだけで、アイデアが出しやすくなる&まとまりが生まれます。
(これは定義づけでやってもいいですが、私はこのタイミングで発言していました)
あとは、班員から出てくるアイデアをまとめていくだけです。(書記を中心に)
・スキル面→英語、パソコンスキルなどなど
・マインド面→お酒との付き合い方、詐欺に気をつけるなどなど
⑤出て来たアイデアを評価する
最後は、出て来たアイデアの中から、最も良いものを選んでいきましょう。
(正直言って、ここまでできたら大したものです。普通の人はここまでやりません。アイデア出しで時間いっぱいになるか、このフェーズの存在を知らなかったりもします)
GDの制限時間にもよりますが、ぜひやりたいフェーズです。
もちろん、テーマによってはアイデアを複数個出してもOKみたいなのもありますので、臨機応変に対応してください。時間足りなかったら「最悪」飛ばしてもいいです。
さて、ここで大事なのは、「アイデアを選ぶ軸を提供する」ことです。
いくつものアイデアの中から、
「うーん、なんとなくこれが良さそうだからこれに決めた!ww」
と決めてしまうのは、少しもったいないです。
ここは経験ですが、慣れてくるとスラスラ軸が出てくるようになります。
例えば、「教える目的ってなんだっけ?何のために教えるの?」
と、そもそもこのテーマをする「目的」を考えてみます。
そこで、「やっぱり、親として、安全に大学生活送って欲しいよね〜」
的な発言が出たら、マインド面の「お酒との付き合い方」がいいかな、ってなります。
(今回のテーマではあまり軸で分けることができませんね。選んだテーマが微妙でした。。。下に1つ例題を書くので、そこで実践してみてください笑)
ちなみに、僕がよく使ってた軸は
・コスト
・収益性
・インパクト
・実現可能性
・テーマをやる目的
です。目的は、定義づけのフェーズで決めちゃっても大丈夫です。
そして、あらゆる軸を参考に、「これが一番いいね!」ってアイデアが決まれば、グルディスは無事終了です。お疲れ様でした。
評価されるポイントは?
前置きが長くなりましたが、ここからは「どのように振る舞えば評価高くなる?」
と言うことを考えてみましょう。
もちろん私は面接官ではないので、真実はわかりませんが、よく言われているのは
「バリューを出すことが評価につながる」
ということです。
つまり、自分の言動がいかに班に影響を与えたか。どれだけ価値提供ができたか
などのポイントが評価されます。
バリューの出し方は人それぞれです。
・書記として議論をまとめ上げた!
・ファシリテーター(リーダーみたいなもんです)として、班をまとめた!
等々、自分の得意不得意を考えながら上手く立ち回ることが大切です。
ここからは私の意見になりますが、
私がGDでバリューを出すために心がけていた唯一のことは
いかに「ハコ」を与えて、議論を収束させるか
これだけです。ここでいう「ハコ」とは、定義づけやアイデアの仕分けなど、班員のベクトルを合わせることに貢献する発言のことです。
前にも書きましたが、抽象型のテーマの場合、議論が発散しがちです。
そこで、「定義づけ」「アイデアの分類」「評価軸の提供」などの発言をすることで、班員の考えるべきことを明確にし、議論を収束させることができます。
「子供って、どの年齢にします?」
「性別はどうします?」
「アイデアを、スキルとマインドに分けません?」
「アイデアを、〇〇という軸で考えません?」
この発言こそが、「ハコ」であり、議論を収束させることに一役買っているので
私が生み出した「バリュー」です。
このような発言をGD中に数回するだけで、かなり評価は高くなります。
特に、議論が行き詰まっている時には効果絶大です。
バラバラになっている班員の視線を一点に集中させることができれば、あなたの評価は高くなります。
実際にやってみよう!
さて、ここでは1つ例をあげて流れを再確認してみます。
お題は、「売れるアプリを作成してください」(Speee)
です。
①時間配分→割愛
②定義づけ
・売れるって何?金額は?「100万円?1000万円?」
・いつまでにリリースするの?期間は?
→期間は、一見関係ないように見えますが、評価の軸である「実現可能性」で効いてきます。開発期間1年なのに、 壮大なアプリを作るのは不可能ですよね。
・(100万円に決まったとして)100万円売り上げるには、何DLさせる必要ある?無料アプリ?有料アプリ?
・(1万DL必要だと決まったとして)そのDL数を稼ぐには、どのくらいの人数にアプローチすればいい?
・(アプリDL率5%だとして、20万人にアプローチすると決まったとして)その層って、どんな層がいるかな?女子高生?高齢者?
※あくまでざっくりでいいです。ただ、ケース対策等にもなるので人口比率等は知っておくといいかもしれません。
これくらいにしておきましょうか。
③現像分析、ボトルネックの特定
→(②で「女子高生」がターゲットと決まったとして)
女子高生が困っていることって何かな?どんな機能あれば喜ぶ?等々..
④アイデア出し
→③で出てきた課題や分析を元に、アイデアを出す。
⑤評価
→いくつか出てきたアイデアを、
・コスト(定義で予算を決めていた場合)
・収益性
・実現可能性
・インパクト
等々の軸を元に、評価していきましょう。
私は、アイデアを縦に、軸を横に表にして、◯×△で評価するのが好きでした。
(五点満点とかにして、一番得点が高いアイデアに決める!って人もいます)
これでアイデアが一つに絞れればほぼ終了です。
時間が余れば、さらにアイデアを細かくしたり、発表があれば発表準備に当てましょう。
あ、「ハコ」の提供はよければ意識してくださいね笑
・「〇〇って、何だっけ?」
・「□と△に分けて考えない?」
と、班員に投げかけてみてください。
軸を提供するのも大いにありです。
かなり長くなりましたが、以上が私が意識していたことです。
これはあくまで私の意見であり、本当に正しいとは限りません。
「ふーん。こんな考え方もあるのね〜」
くらいで読んでみてください!
少しでも参考になれば幸いです!
それでは。